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060「DIYのススメ」(2018年8月号)
By 山本 研介 (Kenyuke, Yamamoto), 大工 Hart Tipton Construction
週末になると近所のあちらこちらで家の修理やリノベーション、デッキやフェンスなどの工事を家のオーナーが自分で作業しているのを良く見かけます。
家を良くしよう、長持ちするように悪くなった所を直すなど、家を大切にしようという気持ちが感じられてとてもうれしくなります。
カナダではホームセンターに行けば必要な材料や工具は簡単に手に入ります。高い工具などはレンタルも出来るし材料のデリバリーもしてくれます。
ちょっとした工事なら高いお金を払うより自分でやってみるのは良いのではないでしょうか。工事によりますが、材料代だけで済むのでプロに頼むより半額以下で出来ると思います。浮いたお金を他の所の工事に回す事も出来ます。また、家の事もわかるようになるので、メンテナンスが必要な所を早い段階で見つけることができ、自分で不具合に対処できるようになります。
自分には無理と思う人でも本やDIYのテレビ番組などからでも知識は得れますし、最近はYOUTUBEなどで検索すれば作業方法などは調べられ意外と簡単だったりします。自信がない難しい作業だけ専門の業者に頼むと良いと思います。
ただ、家の構造を変えたり、電気や給排水設備の変更などは、パーミットが必要になってくるのでシティーホールで相談すると手続きを教えてくれます。わからない事などは、近所で作業などをしている住人に聞いてみてください。良い業者を紹介してくれたり、工事の方法を教えてくれたりなど、みなさん知識があり、出来ることは自分で工事をしている人が多いと思います。お勧めは部屋のペンキ塗り、フローリングの張替え、フェンスやデッキなどです。
なお、電動工具を使用する時は、安全メガネ、マスク、耳栓など、必要な安全対策をして怪我のないように作業しましょう。また、休日のみの工事だと想像以上に時間がかかるので、無理のない計画を立てて工事を始めましょう。
自分たちで作業する事により、さらに家に愛着がわき、物づくりの喜びを感じてもらえたら良いなと思います。