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082 「Better House, Better Life」 (2020年08月号)
By 堀元祐希ルーク (Yuki Horimoto), Wing International (Trading) Inc.
初めてこのコラムに記事を書かせて頂きます。
まだ業界に入ったばかりなので上手く説明が出来ないと思いますが、最後までお付き合いください。
当社が調達している品物はカナダそしてヨーロッパの木材、全て再生可能な管理をされている森林から伐採しています。原木は製材された後日本へ輸出します。ホームセンターで販売されている、ディメンションランバー(または2×4 ランバー)と言われるものです。
このディメンション系木材を日本のハウスメーカーに20 年以上提供し続けています。日本でのディメンションランバー市場は、約45 年前に始まり、1 年に約10 万戸、“枠組壁工法” と言う建て方に使われています。
この工法では家のフレームと壁が一体となり、強度も気密性も高まります。この家は、日本の夏の高温、多湿、冬の乾燥、その上耐震強度にも優れており、日本の厳しい自然環境でも、安心して生活できる住宅と言えます。
まさに このコラムの題名Better House Better Lifeの言葉をそのまま示しているのではないかと思います。
高気密住宅では、室内の空調が効率的に調整できます。夏は涼しく、冬は暖かく室内環境を保全することができます。その上、外部音、内部音が遮断されます。住宅内の空間を外から隔離することで省エネのクオリティも上がります。
日本のお客様へディメンションランバーを提供するためには、日本とカナダ間の、そして日本とヨーロッパの間にある文化の違いや共通点を理解することが必要です。それを意識して日本市場では要求されている高品質(Quality)、決められた納期を守ること(On Time Delivery)、そして日本市場で競争力の高い価格(CompetitivePrice)で提供できることを原則に考えています。
上記の3つの状況が揃わなければ、品質が最高な木材でも日本市場では受け入れられません。端的に表すと“Better House Better Life”が達成できなくなります。
当社は今後も日本市場へ向けて“Better House Better Life” を実現するために、3つの状況を忘れず、カナダそしてヨーロッパ産の木材を日本のハウスメーカー、施主様への提供を続けたいと考えております。
最後に私も日系人として、カナダと日本の間に存在する文化の差を縮める役割を果たし、任務としてBetter House Better Life を多くの日本の皆様へ届けたいと思っております。