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092「チャレンジ DIY キッチンリノベーション」(2021年07月号)
By 木元 くみ子(Kumiko Kimoto), Sojitz Canada Corporation
Covid-19 の影響から自宅で過ごす時間が増え、この 1 年リノベーション需要は高騰し、関連業者さんは大忙しと聞きます。また、ご自身で取り組まれた方も多いのではないでしょうか? 今回、我家のプロジェクト顛末をご紹介させていただきます。皆様の参考となれば幸いです。
◆きっかけは隣の家! リタイア生活満喫中の隣家のご夫婦が引越し挨拶時、素敵にリノベーションされた家の中を案内下さったのですが、左右対称全く同じ造りのタウンハウスのはずが、まるで別世界で感動したものです。
◆まずは定番 IKEA へ イメージングと品定め。プランニングは予約制で有料ということでしたが、オンライン無料ソフト IKEA Planer にて 3D 図面が作れ、しかも IKEA 製品で見積りも作れるとあってこちらが大活躍。希望の構想を可視化でき、計画を固めることができました。ところが我家の場合、IKEA の規格が既存の配置に合わず、壁内の配線や配管までは DYI できる気がしなかったため断念。
◆キャビネット探し Home Depot でも本格的な図面と実商品で仕上げた 3D イメージを作って下さるも、家電一括交渉でも明らか予算圏外のため、こちらも断念。最終的には必要アイテムをリスト化し中国系問屋さんショールーム兼倉庫にて「即決現金払、配達不要、施工不要」と交渉。カウンタートップは加工工場を持つ石屋さんに発注。運搬や廃棄を自ら対応するなどして経費を削り貧乏暇なし。部分部分での買い物は非常に面倒ですが、一方で学ぶことも多く DIY 感も増します。
◆しかし、以上が準備段階。実作業はここからです! まずはアイランドカウンター。独立しているので練習にもなると思い解体を始めたのが 11月半ば。床板を切抜いて地板に設置してあることが分かり、床の張替え、電気の配線も必要となり予想以上に苦戦。その後、年末を利用して水道を止め、シンク、食器洗浄機、ディスボーザーを一気に取替えるつもりが、配管に戸惑い難航。新年も引続き自宅内キャンプ生活……。また、ガス接続栓が日本のガスコンロ感覚で簡単に外れると思っていたら、専用の道具が必要と分かり追加出費。ここまで苦悩のキャンプ生活約2ヶ月。そして、水道とガス機能が整うと不便さが解消され作業が急激に低速。だらだら扉や部品の取付けを続け、気づけば3月。お客さまを呼べる段階になるまでに約4ヶ月かけての一大家族行事となりました。
◆所感 労力と時間、キッチンの使えない期間の不便さなどをコスト換算すると、プロに頼むべきだったかと実感します。経験者の皆様はご共感いただけるかかと思いますが、期間中ソーダストの掃除と散乱する道具、ねじ類の片付けをひたすら繰り返す日々。流血騒ぎもありーの、幼いお子様のいらっしゃるご家庭では安全上お勧めできません。力仕事も、家族構成上ヘルプなしには不可能な場面も多いと思います。リノベーションご検討の際は、ぜひ建友会までお気軽にご相談お問合せ下さい