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095「with コロナ時代 お家時間充実リノベーション」(2021年10月号)
By 清水嗣保子 (Shimizu Shihoko), Vector International Homes
「巣ごもり」需要が高まるコロナ渦の現在、”新しいライフスタイルを” と、リノベーションが求められています。リモートワークにオンラインクラスを始め仕事とプライベートの差がなくなる中、仕事と家事を効率的に、かつプライベートではもっと楽しい空間を作りたい「職と住」、お料理や趣味をもっと本格的に楽しめる家にしたいなど「お家時間の質の向上」リノベーションが大変人気になっています。
今まで一度もリノベーションの経験のない方でも、どの様に計画し着工までにどんなステップ踏めば良いかを簡単にまとめました。
1.リノベーションの目的の明確化: 「キッチンの利便性と快適さを up」「バスルームを日本のお風呂の様に」「在宅ワークを快適に」など、叶えたい希望と現状の問題点を合わせてリスト化出来ると良いですね。一度のリノベーションでの実現は無理かもしれませんが、ウィズコロナの時代でも最終的に実現できる空間で楽しいライフスタイルを送れるようなイメージで理想の形をまとめてみましょう。
2.情報収集:どこをどの様にリノベーションしたいか決まったら、Pinterest など SNS で好きなグラビアを集め、出来上がりのイメージやスタイルを決定します。アプライアンスや設備の情報などは、人気や使い易さ、レビューを確認しましょう。
3.テイスト&グレード感の決定:1で選んだグラビアをもとに、似たような床材や壁のペイントのサンプルを取り寄せます。実際にサンプルを見ると、テクスチャーや色合いからもっと深く自分が好きなテイストを知る事が出来ます。同じ様なタイルや床材でもグレードが変わると風合いが全く異なります。予算ありきのアップグレード?ミドルエンド?ハイエンド?どのグレードの材料でまとめるかを決める事で全体の予算を決め易くなります。
4.予算や相場の確認:コロナ渦とそれ以前で大きく異なる点は材料費や人件費が日々上昇しているという点です。リノベーションコストの相場は数年前と全く異なる上に、納期が数か月以上かかる事も考えられます。工事の前に予め予算と納期を把握しておく事が重要です。早めにデポジットを支払い仮オーダーをし、値段を押さえておくのも良いかと思います。省エネ商品に対してのリベートもあるので合わせてご確認下さい。
5.スケジュールの設定: リノベーションを始めるにあたり、ビルディングパーミットが必要かどうか、工事会社のスケジュールと着工時期、材料の納期などを確認しましょう。コロナ前よりデリバリーに時間がかかると予測し、早め早めに準備をしてスケジュールを立てる事をお勧めします。
新たなライフスタイルの実現に向けたリノベーションの最初の一歩のお手伝いになれば幸いです。