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027 「電球とスイッチの相性」(2015年11月号)
By 木山 孝 (Tak Kiyama), Mountree Electrical Services
ホームセンターへ行くとさまざまな電球が店頭に並べられています。蛍光灯、LED(発光ダイオード)、白熱電球、ハロゲン電球などの発光の仕組みが違うもの、取り付け方法が違うもの、発光量が違い、表示方法もさまざま、対応電圧、光の色までが表示されています。
白熱電球は消費電力のほとんどが熱に変わるので、発光効率が良いとは言えず、手っ取り早く省エネを考えるならまず電球からということになります。
省エネ電球の代表格は蛍光灯とLEDです。特にLED電球の進化は目覚しく、更なる進化が期待できます。
スイッチも様々です。普通のOn/Off用から、3回路、4回路、ディマー、タイマー、光センサー、モーションセンサー、湿気センサー、サーモスタット、お手持ちのスマホでコントロールするものも市場に出回っています。
DIYの不具合で頻繁に聞くのが「ディマーをつけたけどちゃんと暗くならない」、「ディマーをつけたけど蛍光灯がうるさくなった」、「LEDに変えたけどチカチカしてうまく点かない」というエピソードです。
問題の共通点は、LED・蛍光灯・ディマーの相性にあります。
普通のOn/Offスイッチや3回路、4回路スイッチは電球の種類を問いませんが、ディマーなどは構造により、使える電球の種類や消費電力容量の制限もあります。たとえば1000W相当の白熱電球照明に消費電力容量が600Wのディマーをつけてしまうと、スイッチに負荷がかかりすぎて加熱して故障してしまいます。つまりこの場合、1000W対応のディマーへの交換、照明の消費電力の削減、または照明への回路を2つに分け、ディマーも2つにするといった対策が必要になります。
そこで電球を電球型蛍光灯またはLEDに変えるとします。ディマーが蛍光灯やLED対応型ではない場合、チカチカしたり、ブーンと音がしたりします。ディマースイッチを蛍光灯、LED対応型に換えなければなりません。ディマースイッチはOn/Offスイッチ付のユニバーサルディマーがよいでしょう。電球は発光していなくてもディマーに電気が通っていれば電気を使っている状態なので確実に電気が切れるタイプが最適です。
同じく、正しいディマースイッチをつけたのにもかかわらず、蛍光灯、LEDに同じような症状や明暗の調整ができない場合はディマー対応型の電球を使っていないのが原因のことが多いです。パッケージにDimmableと明記してあるのでよく確認し、お店の人に聞いてみてください。