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若手建築家による楽しい教養講 人をつなぐ空間づくり

11月18日(金)日系センターにて、「人をつなぐ空間づくり」をテーマとする教養講座が開催されました。今回建友会初の試みとなる教養講座では、バンクーバー建築業界の第一線でご活躍されている建築家お二人―廣田瑛太郎氏(Registered Architect, AIBC)、渡辺裕一氏(Architect/Urban Designer, Perkins+ Will)―をお迎えし、家や商用スペースを含む様々な「空間」のデザインや役割などについて、わかりやすくお話ししていただきました。

講座は2部構成で、第1部では廣田氏より、建築空間の原点を振り返り、人が自然に集まる居心地の良い空間とは何か 、そして人の繋がりを構築し思い出に残る空間はとどのよう にして作られているのかを説明していただきました。

第2部では、渡辺氏が、良い家とは?良い道とは?良い街とは?といった観点から、日本やカナダ等の都市における「建物と街と空間づくり』についてお話をいただきました。

第1部・第2部共に、空間づくりにかかわる様々な実例を多くの写真と一緒に具体的に説明していただき、とてもわかりやすく有意義な講座となりました。また、日本とカナダとのプライベートな空間と公共の空間との違いや、家が建てられる法的根拠の違い、工法の違いなどの説明も盛り込んでいただき、参加者の知見が広がる内容だったのではないでしょうか。加えて、日本家屋にユニークな空間として、縁側や、合掌造り集落の紹介もいただき、日本独自の空間の特徴や良さを再確認する機会ともなりました。

講演終了後には質疑応答の時間が設けられ、参加者からの多岐にわたる質問に、丁寧にお答えいただきました。参加者の方々にも、大変満足していただいたようです。お忙しいスケジュールの中、素晴らしい講演を準備し実施していただいたお二人には改めて感謝いたします。

バンクーバー新報リポート (PDF)