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013 「安全な電気工事のために」(2014年9月号)
By 木山 孝(Tak Kiyama), Mountree Electrical Services
電線は家中に張り巡らされていて、もとより回路が分かりにくいものが、改装に次ぐ改装で余計分かりにくくなってし まうのはよくあるケースです。用途不明のスイッチ、不具合があるコンセント、すぐ落ちてしまうブレーカーなど、住居の電気問題は多種多様です。専門家に依 頼する必要があるケースもございますが、ちょっとした問題を解決したいという挑戦者やスイッチや照明器具をご自分で取り付けたいという方は、是非、安全な 電気工事を遂行していただきたいと思います。
電気は使うまで見えないエネルギーですので、電気が見えるようになる装置をここで紹介しようと思います。感電、漏電、接触不良、機器破損などを回避するためにも、参考にしてください。
A. Voltage
Tester電気の存在を音と光に変えて知らせてくれます。ある程度の電圧があれば音が鳴って、LEDが発光して、電気の存在を教えてくれるのです。正し いスイッチ配線やブレーカーの断定、配線の確認に使えますし、電線に電気が通ってるか分かるだけでも安全上大切なことです。サイズは大きなマジックペン程 度で、ポケットに収まりますし、使い方も簡単です。ボタンを押して電線にかざしたり、コンセントの穴に差し込むだけです。但し、AC90(一般的にBX) などといった金属で覆われている部分では使えないのでご注意ください。また、100%電気を感知する確証はありませんので、あくまでも目安として使うのが よいでしょう。
B. Multimeter
主に電流、電圧、及び抵抗を調べるために使います。デジタル式の製品が多く、測定範囲以上の電気を測定しても壊れることが少なくなり、家庭用の測定器なら 安価に入手できます。ご家庭では電圧を測るために使うのが主になると思いますが、ACとDCを切換える設定もあるので、電池を調べるのにも便利です。電線 に端末を接触させて、正しい電圧などを調べることもできます。
C. Plug Tester
コンセントが正しく配線されているか調べる道具がこれ。配線が逆だった り、アースが不足している場合などにインジケーターの表示パターンによって不具合がわかります。また、水周りに必要なGFI式コンセント(漏電防止コンセ ント)が正しく作動しているかボタンで確認できるタイプもあります。
お断り: ホームオーナーが行うご自宅の電気工事もほとんどの場合、Permitが必要になります。また、配線や接続の際は必ずブレーカーを切ったり、 ヒューズをはずして作業を行ってください。上記の装置類、またこの記事はCanadian Electrical Code、各自治体のSafety Standardsなどに基づいた安全な電気工事、正しい配線を保証するものではありません。