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079 「スマートホームで快適な暮らし」 (2020年05月号)
By 花木康臣 (Yasuomi Hanaki)
「スマートホーム」という言葉を聞いたことがありますか?
「スマートホーム」を説明するには「IoT」と「AI」を知っておく必要があります。
「IoT」とは、「Internet of Things」の略で、日本語では「モノのインターネット」と訳されます。現実世界の様々なモノをインターネットに接続・連携させることで、世の中を便利にする仕組みです。スマートフォン、タブレットや家電など身近なモノからメディカル機器、乗り物など多岐にわたり利用されています。現在では数え切れないほどのモノがインターネットに接続されています。
「AI」とは「人工知能」の意味で、コンピューターが考え最適な答えを導き出すための問題の解決手順です。
モノからインターネットを通してAIを駆使することで、利用者やモノに対して最適なサービスを提供してくれます。
これらを利用し、安心、安全で快適な生活を実現する住宅のことを「スマートホーム」と呼びます。
さて、ここで「IoT」を利用したものには何があるのか紹介していきます。
スマートシティー・・・街全体を「AI」が管理しインターネットを通じて、電力の供給、交通整備などを効率的に運営、管理することで、生活の質の向上、より良いサービスの提供を行っています。
医療分野・・・ウェアラブル端末でバイタルサインを測定し、遠隔医療や適切なケアに利用されるものがあります。
ちょっと規模が大きいのでイメージがつきにくいですね。
身近なものでは、スマートフォン、タブレットをはじめ、冷蔵庫、テレビなどの家電製品があります。この辺りから「スマートホーム」っぽくなってきます。
冷蔵庫では食材の消費期限のチェックや中にあるものでレシピを考えてくれるモノがあります。テレビはYoutubeや映画が見れるNetflixなどに接続ができ、ニュースや天気予報などもいつでも見ることができます。Google Homeというスマートデバイスを利用すれば、音声でコマンドを伝えると、音楽を流したり、分からないことを調べて音声で読み上げてくれます。家に設置したモノは、屋外からアクセスできるものもあります。例えば、カメラを設置しておけば、家の中にいる赤ちゃんやペットなどを屋外からいつでもチェックすることができます。
もうすでに多くのモノがインターネットに接続され、様々なサービスの提供、そして利用が始まっています。
この生まれたばかりの技術はどんどん生活を便利で無駄のないものに変えていくでしょう。
消耗品や食品の注文などを自動で行う日が来るのも、そんなに遠くないような気がします。
ご主人さまの帰りを見越してご飯を用意したり、掃除、洗濯も全て自動になるのも夢じゃないかもしれませんね。