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029 「リノベーショントに必要なパーミット」(2016年1月号)

イノベーションをする時にお客様より聞かれる事が多い質問が、工事に対する各自治体のパーミットが必要な工事か?パーミット申請にはどのような手続きが必要か? どのくらいの時間と費用がかかるかという質問です、各Cityで申請期間、費用は違いがありますが、基本的な事は下記のようになります。

 

リノベーションに必要な基本的なパーミット

 

1.Building Permit (建築許可) —建物の安全性に関する許可。電気工事、水道工事。

  • 内壁、間仕切り壁を移動する場合
  • 既存の給排水管、水道設備、電線等、ガス管を移動する場合
  • 新しく給排水、水道設備を取付、電線等、ガス管、設備を新しく取付する場合。
  • 建物の構造を修理する場合、増築の場合などは各地域のゾーニング規定に従がわらければならない。
  • アクセサリー建築物(ガレージ、カーポート、ガーデンシェッド等)は各地域のゾーニング規定に添っての許可必要。

 

2.Trade Permit ( 専門業者工事の許可) –免許が必要な業者工事

  • スプリンクラー工事(Cityによってはスプリンクラーが必要ない場合もあります)
  • ガス配管、設備工事
  • ほとんどの電気配線、設備工事。
  • ほとんどの水道配管、設備工事。

2のTrade パーミットは各業者がパーミットを取ってくれますので、依頼主は手間もかからず時間もかかりません、またパーミット費用は通常は各業者の工事費に含まれます。

1のBuilding Permitの場合は構造に関わらない工事の場合にはパーミットの申請は必要ありません。(例えば 床材の取替、タイルの取替、窓、ドアも既存の物と同じ大きさで変える場合等)申請に必要な物は、Cityへ提出する既存の図面と変更する場合の図面、構造を変える場合には構造エンジニアの図面、それを保証するLetterが必要となります。

申請から許可までの期間は各Cityにより違いますが、通常であれば2~3ヶ月あれば大丈夫ですがVancouver市はシステムが他と違いとても時間がかかり現状は最低でも6ヶ月以上かかりますので、早めに準備する事が大切です。

申請費用に関しましては全体の工事費に対しての割合になります。工事をする側としてはCityへ支払いするパーミット申請費用の他に、図面代、構造エンジニアー費用等も必要となります。

パーミットを取らずに工事をした場合、工事途中にCityに見つかった場合にはCityの方から工事中止を命ぜられ、新たに必要なパーミットを申請して許可を受けてからの工事再開となり、この場合にはペナルテイとしてCityへの申請費用が2倍になります。

このパーミットに関しましては各CityのウェブサイトのBuilding、Permitの欄に詳しく書いてありますので、工事を計画されている方は是非一度お読みください。